アーティスト絵子猫さんインタビューVOL.2

はたらくことメディア

はたらくことメディア 絵子猫

色んな生き方があって良い。自分らしく生きるには?絵子猫さんの人生にみる自分らしさがもたらすパワーとは。

2019.10.4

絵子猫 プロフィール(取材当時)

色と線を巧みに操り、ゆめかわいい動物たちと幻想的な世界、セクシーで可愛い女の子たちを描く。彼女の作り出す世界観のふり幅は大きく多彩である。の作品に魅了される人は多く、有名人の著書やテレビスタジオアート、人気作家の装丁、イラスト提供、台湾での展開まで多くの分野で活動をしている。
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— 経験が“アーティスト絵子猫“を形成していったんですね。

その点で話していくと、子供の頃の経験は大きなものかもしれません。
花市場ってご存知ですか?父が花農家なので、小さな頃に毎朝花市場に連れて行ってもらっていました。
花市場には見たこともないような花や植物が、広い敷地に所狭しと並べられています。アマゾンにありそうな巨大な植物や花々の香りもすごい。そこで父の仕事が終わるまで、ひとりで好きなように遊んでいました。
また、母が世界中の絵本を集めるコレクターで、母が集めたその絵本を毎日10冊も読んでもらっていました。母は保育士をしていたので手作りで絵本も描いてくれていましたね。
そういった経験を考えると、小さな頃に浴びた色彩感覚の刺激は桁外れだったと思います。

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— 感性への刺激がすごいですね。その頃の絵子猫さんはどんな子供でしたか?

私は福岡県の田舎育ちなので、山は自分の庭みたいなものでした。蛇を振り回して、モグラを掘り起こし、昆虫採集に命をかけていました。(笑)だから男の子と仲が良く、ひたすら山を駆け回り、昆虫を採っていました。
今思うと、母は大変だったと思います。(笑)

― モグラって掘り返せるんですね。衝撃です。勝手なイメージとしてインドアで絵を描いている少女を想像していました。想像を簡単に飛び越えていきました。(笑)
絵子猫さん、はたらくこととしてアーティストを選んだのはいつからですか?

 実はこの仕事をする前に美容師をやりました。家からも近く、学生時代からヘアメイクが好きだった事もあり、短大卒業後「とりあえず働こう」と美容師を選びました。
でも何年か働いてみて「やっぱり私、絵が好きだし、向いている。」そう思い美容師を辞めたんです。

— 絵子猫さんの描く女の子はどの子もヘアやメイクが凝っているのはそういった経験も関係あるんですね。

そうですね、美容師は楽しかったし、やってみて良かったと思います。私の場合はやってみたからこそ、やっぱり絵が好きだということも分かりました。

— その後、徐々に仕事が増えていき現在にいたるのかと思いますが、仕事で苦労した事はありますか?

子供が小さい時の仕事が大変でしたね。締め切りの時間が迫っているのに、夜泣きをされると辛かったです。私の場合は、夫の両親と同居していて人手があったので、だいぶ支えてもらっていましたが母乳で育てていたので、授乳しながら絵を描いていましたよ。子育てしている他のみんなと一緒、子育ては大変です。
出産、子育てと同時に仕事も育っていた時期なので、20代はひたすら走りました。

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失敗の捉え方は、先に進む力になる。

— 子育てと仕事の両立は、働きながら子育てをする親にとって永遠のテーマ。まして締め切りがあるクリエイティブなお仕事で、容赦なくやってくる子育て中の色々をこなしていく事は、それはそれは大変だったことと思います。それでも絵を描いて働くことを辞めようと思った事はないんでしょうか。

辞めようと思った事は、思い出せないから多分ないですよね。
私ね、自分を人と比べないんですよ。だから人のことを「いいなぁ」と思う事が無く、そういった面があるのであまり挫折を感じたことが無いんです。鈍感力というんですかね。

仕事をする中でもちろん色々な失敗をたくさんしました。でもそれが「辞めたい」や挫折にはつながらない。失敗をすることで経験値はあがります。失敗して落ち込んで動けなくなってしまう事よりも、私は進む事を選びます。

— とても素敵ですね、その情熱、絵を描く源はどこからくるのでしょうか。

私は人のために絵を描くタイプで、私は家族やファンの方たちが喜んでくれるから描けているんです。現在、制作しているアリエルもそうです。描いた先には待ってくれている人たちがいる。それが私の描く源です。


次回Vol.3は、絵子猫さんのインタビュー最終回です。
人と比べずに生きる生き方について伺っています。

取材・文:小川圭美

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